指揮者:ロン・ディルク・エントロイトナー
1976年ライプツィヒ生まれ。4歳の時クルト・マズアによって設立された「育成プロジェクト」の中で初の音楽教育を受ける。1985年から94年までトーマスカントルであったハンス・ヨアヒム・ロッチュとゲオルク・クリストフ・ビラーの下、ライプツィヒ・トマナコアのメンバーとして歌い、かつそこで学生指揮者として指揮の経験も積む。
ライプツィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽大学にて、ゲオルク・クリストフ・ビラー教授及びゲルト・バナー教授の下で指揮を、ディルク・シュミット教授に声楽を師事。更にマックス・フレイ、エリック・エリクソン、ヘルムート・リリング、フィリップ・レドガー、ウベ・グロノスティのマスターコースに参加し、ドイツ・コンツェルト合唱及びドイツ・ムジクラートから合唱指揮者に対する奨学金を受ける。
1994年10月「アミチ・ムジケ合唱団&オーケストラ」を創設。ライプツィヒの注目のアンサンブルとして「アミチ・ムジケ」は彼の指揮の下、広くドイツで演奏活動、ラジオ出演及びCDのレコーディングを行う(特にハン市でのマックス・レーガー音楽祭、ライプツィヒ・バッハ音楽祭[1999〜2015]、ライプツィヒ・トーマス教会及びライプツィヒ・ゲヴァントハウスでの演奏会)、ドイツ外ではデンマーク、ハンガリー、香港、アゾレス諸島(ポルトガル)、アメリカにて演奏活動を行う。また「アミチ・ムジケ」は数多くの名高いコンクールで入賞している。
さらにエントロイトナーは1998年に「ライプツィヒ・新室内合唱団」を、2000年にはこの室内合唱団に付属する器楽アンサンブルを創設。その他に客演指揮者としてもスイスや南アフリカにて活躍。
2000年夏よりライプツィヒの「ヨハン・セバスティアン・バッハ音楽大学」のユーゲント・シンフォニーオーケストラの指揮及び音楽監督を務め、そこで声楽アンサンブルの指導にもあたっている。オーケストラと共にライプツィヒ・ゲヴァントハウスの大ホールにて定期的に演奏会を開催。そのアンサンブルは何度もドイツ代表に選ばれており、イタリア、スペイン、ギリシャ、オランダ、イギリス、カナダ、アメリカに客演として呼ばれている。このオーケストラは2005年にドイツ外務省より「ドイツ・エチオピア友好条約100周年」の祝祭に、2015年には「アジスアベバーライプツィヒ姉妹都市10周年」の祝祭にエチオピアに招待される。
2007年夏学期にコブレンツ・ランダウ大学の音楽部長に就任。音楽学及び音楽教育学科の指導の傍ら、当大学の大学合唱団及び「コブレンツ・青少年シンフォニーオーケストラ」の指揮も務め、「コブレンツ大学ヴォーカルアンサンブル」、「アカペラ・アカデミア」、「カンプス・ブラス」、「トリプルC」を設立している。
多様な演奏活動の傍ら、指導者としてもその実力を求められ、特にアメリカで合唱・アンサンブル指導者のためのワークショップや音楽解釈のコースを開催。更にコンクールの審査員としても招聘されている。
2015年夏にはザクセン州の青少年合唱団の指揮も引き受けている。