Yokohama Choral Society
-横浜合唱協会-

2002年ドイツ旅行記念誌Web版第2章

ドイツの方々から

親愛なる八尋先生 横浜合唱協会の皆さん

八尋先生をはじめ皆さんがライプツィッヒに来てくださって、私が大変嬉しかったことをお伝えします。皆さんはこの旅行を大変畏れ多いこことして受け止め、また同時に、第二の故郷を訪れるかのようにあたたかい気持ちでこちらに来られました。

皆さんが私たちの文化をどれほど毅然と理解し、自分のものにしようとしていらっしゃるかを、私はすばらしいと思い高く評価しています。また、その熱意には本当に驚かされるばかりです。ですから、時に、他国の文化に対して私たちの周りでこれほど細かく心を配って接することがあるだろうか、と自問自答してしまいます。 − しかも、今回、皆さんは非常事態の真っ只中でドイツに滞在しておられました。 −

私たちがこれまでに得た様々なものが脅かされています。私たちはそれを守らなければなりません。 − 日本では皆さんが、ドイツでは私たちが守りましょう。

さらに私たちは、どうでもいいさ、という無関心に対して文化を守らなければならないのです。 − 日本では皆さんが、ドイツでは私たちが守らねばなりません。

常に皆さんと共に

ゲオルグ クリストフ ビラー

タールビュルゲル/クロースター教会に日本の馬子

横浜合唱協会のみなさん、八尋先生、谷口さん、関さん、太田さん、森ちゃん、先週土曜日の演奏会に大変感謝しています。またしても皆さんは様々な苦労や出費をものともせず、遠い道のりをライプツィッヒからアンナベルグを経てテューリンゲンの小さな村タールビュルゲルまでいらしてくださいました。そこでは私たちはここだけの特権として、ヨーロッパのマイスターの作品のほかに日本の音楽の伝統を耳にすることができました。ここのロマネスク様式バジリカのこの空間を皆さんは音楽の共演者としてしまいました。追分節考で男声合唱が教会の身廊を行列していく様はグレゴリア聖歌を想像させるものでした。しかしその単調さは女声の広がるような響き、アジア的な様々な色、尺八の音に彩られ、それはまさに日本の美徳でした:よいことはもっと続けましょう。コピーではなく、一層微に入り細にわたって。

次回タールビュルゲルに向けて、「バッハand/or 日本の歌」という皆さんの論争は続くでしょうね。しかしこれ以上バッハは変わらないし、変えようがないのです。きっと日本にもたくさんバッハの啓蒙を受け、バッハに影響された作曲家がいるでしょう。そこにはもしかしたら、日本の馬子とベネディクト派修道士のようにかけ離れたものを結びつける作品もまたあるかもしれませんね。それを発見することはきっと興味深く有意義なことだと思いますよ。

これからも練習に、演奏会に、そして新たな発見に頑張ってください。

遠隔地通信会員  クリストフ ハーゲン

横浜合唱協会のみなさん、八尋先生!

もう十数年以上も前から知っているメンバーの方々をはじめ横浜合唱協会の皆さんに、久しぶりにお会いできて、本当に嬉しかったです。

まだタールビュルゲルのクロースター教会で聞いた素晴らしい演奏会の音が忘れられません。特に柴田南雄の追分節考は印象的でした。

バッハ、メンデルスゾーンやレーガーを歌った後の締めくくりとしてあの作品を演奏することは、演奏会のハイライトそのものですね。だれにとっても素晴らしい、今の時代のこの作品は私に新しい好奇心をめばえさせてしまいましたよ。

この演奏旅行が皆さんにとって有意義で、皆さんがたくさんの思い出と共に帰国されたことを祈っています。

皆さんのご親切に感謝します。

またお会いできる機会がありますように。それまでお元気で。

ウルフディートリッヒ ブラウマン

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