Yokohama Choral Society
-横浜合唱協会-

2002年ドイツ旅行私的道中記前口上

第二次ドイツ旅行道中記(速報版・前口上)

大雑把な成り行き

その昔、横浜合唱協会の創立10周年行事として、将来海外演奏旅行へ!!、と話が盛り上がり、積み立て(定期預金)を始めたそうです。が、結局その話は実現できず、積立金は皆に返金され、大量に付いた利子と共に返金されたそうな(超低金利の現在ではナンともなハナシですな)。

それから時が流れ、八尋先生とビラー氏の出会いがきっかけとなり、しばらく後に横浜合唱協会との縁が生まれる。その後、氏はトーマスカントールとなり、演奏会を指揮していただくことで当会との繋がりが強くなる。また、来日していた元トマーナがビラー氏の紹介により当会に入会して会員として在籍していたことが直接のきっかけとなり、彼の地元(タールビュルゲル)の音楽祭に来ないかと誘われる。この話が出る少し前までは、主に英語でのコミュニケーションであったのが、ドイツを第2の故郷とする会員の入会・活躍(要はドイツ語によるコミュニケーション)、プラスE-mailで加速度的に話が進む。で、ドイツに来るならと、ビラー氏からもお話しをいただき、ついに1997年8月、横浜合唱協会は創立27年にして念願のドイツ旅行が実現することとなった。

1997年8月、横浜合唱協会は異様な意気込み(?)と共にドイツへ押しかけ(^_^;)、歌い・感じ・歩き・騒ぎ・食べ・飲み、充実した旅行を終えることができた(と思う)。

そんなこんなで、2000年のバッハ没後250年記念演奏会でビラー氏に指揮をお願いする。氏の紹介で来日されたブロイティガム氏からアンナベルクへのお誘いがある。また97年に演奏会を行わせていただいたタールビュルゲル音楽祭に再度出演できることとなり、さらに、来るのならとビラー氏からも声をかけていただき今回の旅行は実現できた(5年経つとドイツ禁断症状の出る困ったオヂさんの存在も今回の旅行の後押しになった、らしい?)。ただ、今回は仕事等の都合で参加できなかった会員が多かったのは非常に残念。また、さすがに5年前とは少し異なり、会員全体にややクールな雰囲気を感じるのはアタシだけ?

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この話をたどってゆくと、人と人のちょっとした縁が縁を呼んでいます。あるひょんな事から生まれた縁がまた別の縁を呼ぶ、そんな不思議さを感じるものがあります。そして、多くの人の労力が集大成して一つのイベントが成立する、そんな出来事が目の前の結果として現れた、その記録をご覧いただければと思います。

文才もなく、何度となく文を校正を繰り返していますので、多少のアラは笑い飛ばしていただけると幸いです。

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で、今回の旅行のキーマンとなるお二方の略歴を。ただし、2000年の時のものを流用してありますので、あしからず。

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ゲオルク・クリストフ・ビラー

10歳で聖トーマス教会合唱団付属トーマス学校に入り、徹底した音楽教育を受ける。1976年、ライプツィヒ音楽大学指揮科に進み、クルト・マズアほかに師事。このころから合唱グループを主宰し、ゲヴァントハウス管弦楽団などと共演し、歌手としても活躍。1992年、J.S.バッハから数えて16代目のトーマス・カントルに就任。1994年からはライプツィヒ音楽大学の合唱指揮科教授も兼任。バッハのカンタータを年代史に従って演奏するシリーズは注目を集めているが、レパートリーはグレゴリオ聖歌から現代作品までと広く、作曲活動も行っている。聖トーマス教会合唱団は彼の時代になって、フィリップスレーベルから5枚のCDを発表している。横浜合唱協会とは1990年ロ短調ミサ、1996年ヨハネ受難曲、1997年トーマス教会礼拝でのモテット演奏、2000年マルコ受難曲、2002年トーマス教会礼拝でのモテット演奏、と6回目の共演となる。

フォルカー・ブロイティガム

1939年、ドイツ・フローナウ生まれ。子供の頃から現代音楽に親しむ。ドレスデン十字架教会合唱団員を経て、ライプツィヒ音楽大学研究者養成課程を修了。オルガンをヴォルフガング・シェテリッヒ、ロベルト・ケーブラーに、作曲をヴィルヘルム・ヴァイスマンに、指揮をクルト・トーマスに師事。作品は、福音書に基づくモテット、合唱またはオルガンのための定旋律編曲、子供の合唱のための音楽など、実際に使われることを考慮した教会音楽を主体としている。1976年の合唱曲『ライプツィヒ憲章』は、1999年に東京混声合唱団により本邦初演されている。1981年にJ.S.バッハの『マルコ受難曲』を補作。1981年以降、ライプツィヒ音楽大学、及びハレ/ザール福音派教会音楽大学にてオルガンと作曲法を指導。現在、同大学教授。オルガン奏者としても国際的に演奏活動を行なっている。横浜合唱協会とは、ビラー氏の紹介で2000年に作曲家・オルガニストとして共演している。

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