Yokohama Choral Society
-横浜合唱協会-

2002年ドイツ旅行私的道中記8月16日

第二次ドイツ旅行道中記(速報版・8月16日)

8月16日(金) 9日目

 タールビュルゲル(晴)

今朝はゆっくりと起床。7時〜9時までが朝食との連絡であったため、8時にレストランへ。ところが、皆動きが早くほとんど最後の組になってしまう。当然、めぼしい食べ物が残っていない。明日はもう少し早く起きよう。多くの人は精力的に動いている様子。

ゆっくりと宿(写真)を出てビュルゲルの町に行く。目的は、町の散策と前回買いそびれたビュルゲル焼(写真)(前回はイエナ泊組だったモノで、ビュルゲル焼きの存在を知ったのは帰国直前)。宿を出て歩くと周囲は完全無欠の田舎(写真)。気分良く歩くが、町までは意外に距離がある。うっかり地図を忘れて町への道で悩んでいると自転車を押したおじさんに声をかけられた。当然、こちらは片言ほども会話ができない。が何となくビュルゲルまでの道を聞く。行き先がどうも同じ町なので、パンを買いに行くと言う(言ったと思う)おじさんといっしょに道を上がる。道すがらおじさんは我々に一所懸命に色々と分かり易いように丁寧に説明してくれる。が、何となくしか解らないのが悔やまれる。もっとちゃんとドイツ語やっとくんだった。でも、教会で歌うというのは判っていただいたようで、聴きに行くと言ってくれたようだった。町と谷の村を境となる壁の跡(写真)を通過するともう町の中。ビュルゲルの町に着くと焼き物の店やパン屋、肉屋等教えていただく(後で聞いた事だが、かなりの合唱協会関係者が、このおじさんに会っていて道を教えてもらった、と言っていた(写真))。有難うを言って、歩き出すとあちこちに日本人(当然、合唱協会関係者)がいる。そして町のあちらこちらに張ってある演奏会のポスターを確認(写真)。お目当てのビュルゲル焼きを無事購入(写真)。

お昼を町で買ってエールミューレへ戻る。屋外のテーブルにて、町で購入したものを並べてお昼Zeit (Time)。温帯モンスーン気候のどこかと違って、日陰が気持ち良い(写真)。

ゆっくりのんびり教会へ。教会では牧師のヴァシュネフスキーさんが教会の説明。5年前に説明を受けていることを考慮してか、少し詳しい説明(写真)。

教会の説明

1133年に修道院としてつくられる。建築や装飾に見られる円は神の世界を表す。上向きの弧は天を表し、下向きの弧は地を表す。装飾の弧が交わるところヒルザス風だそう。正方形の対角線が交わるところで修道士が祈り歌った場所。7は聖なる数字で、それを象徴するものがある。中央にマリアの祭壇。

1150から1526まで修道院として使われるが、宗教改革で廃院。

その後、領主が農民等にこの建物を使わせていたが、やがてさびれる。

ここに1817年、ゲーテが来て、この建物を見ていたく感激したとか。その後、修復が始まり両翼は19世紀に改修。

西側の入り口上に「ここで洗礼を受けたものは神の国へ行ける」とある。その上に、現存4つのアーチがあり、これは神の世界への門を象徴。門は7つ存在し、1つの門をくぐるのに500年かかる。

南西側にハーブ園。修道院では病人を診たりもしたので、その頃治療に使っていたハーブを栽培している。イエナにある植物園の人が管理しているとのこと。

一通り説明を受けたところで練習開始。また、谷口先生はここから参加。ご夫婦共々ドイツ語会話はバッチリなので、団とは別に行動されて合流。

Lobet、やっぱりこの歌は難しいなぁ・・オルガンがおとなしい音(パイプが木製(写真))なのであまり聞こえない。ってオルガンのせいにしてはいけませんねぇ。オルガンが聞こえるくらいの声量、注意力で歌うように言われる。

レーガー、声が荒れてきたのでパート内で合わせるように指示がでる。

メンデルスゾーン、dのおとが相変わらず上がりきらない。

Der Geist、続けて4つ歌うとみな疲れるようだ。(写真 写真 写真)

ここでハーゲン氏が登場。前回は係りだったため飛び回っていましたが、今回は係りがないのでゆったりと構えています(写真)。

ソプラノは居残り練習 (当然城ヶ島!!)。

ソプラノ居残り練習の途中に地元の姉妹とおぼしき2人がイタチのような動物を肩に乗せ、自転車で登場。どうも、物珍しい東洋人にその動物、彼女ら曰くフェレット(らしい)を見せに(見せびらかしに?)来たようだ。しばらく、彼女らの相手をしたおかげで、フェレットになめられたり、噛まれたり、引っ掻かれたりする者あり。この動物はイタチの仲間だから、ずいぶんと気が荒いはずなのに人慣れしている。そういえば、この前日本に来ていたダビンチの「白貂を抱く貴婦人」の白貂ってイタチの仲間だけど飼い慣らされていたって言うし。ちなみに、白テンって和名「オコジョ」だって知ってました? 昔、志賀高原のシンボルキャラクターとして宣伝していましたが、今はドーなんでしょう?

夕食の時間がいつもより早めで、しかも明日は午後からスタートのため、皆非常にリラックスした雰囲気で食事。ここ数日こんな事はなかったので、かなりゆったりと余裕を持って食べながら談笑(写真)。

ひょんな事からある部屋でお茶会(味噌汁も)。何人か集まり、今日買ったばかりのビュルゲル焼きで飲む。途中で数名乱入。さらに面子は増え、何だかわからない状態になりつつ、ゆっくり出来るのは今日が最後なので皆盛り上がる。トドメの面子も乱入してますますパワーアップ!!!何故か部屋の主抜きでトランプ大会になる。

そんな騒乱な部屋とは別に、星空を見る会が自然発生的に生じて、近くで観察会。比較的条件の良い場所が道だったため、ドイツにまで来て車に牽かれては洒落にならない。車が来るたびに懐中電灯で存在を誇示しながらの観察。観察してまづ違和感を覚えるのは北極星の高さ。緯度が北海道より北だから当たり前なんだれど。横浜では普段拝めない星がよく見える。そして、なんとか無事終了。月が上がり始めた割には、きれいに見えた。でも、ずっと真上方向を見ていたため首が痛い。

星空観察が終了してもトランプ大会はますますヒートアップ。ま、明日はゆっくりだからネ。

おやすみなさい、明日がよい日であるように。

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